「うちの子、ちょっとほかの子と違うかも」
そう感じたのは、長男が1歳を過ぎたころでした。
歩いたのは1歳3ヶ月と他の子より遅めでした。そして何より言葉がなかなか出てこない。
同じ月齢の子たちはどんどん成長していくのに、長男だけが取り残されているような気がして――
不安が、じわじわと心の中に広がっていきました。
違和感のはじまり
最初は「男の子だからゆっくりなのかな」と思っていました。
でも、児童館で同じ年の子どもたちが先生の声に反応して笑ったり、“バイバイ”をしていたり、お母さんと目を合わせたり、指差しをしてお母さんと同じものを見ている様子を見ていて、胸がざわつきました。
長男は、私が名前を呼んでも目を合わせてくれませんでした。一緒に遊んでいるはずなのに、どこか遠い場所にいるような感覚。
「もしかして、何かあるのかな…」そう思いながらも、誰かに相談する勇気がありませんでした。
どんどん深まる検索魔時代
夜、子どもが寝たあと。
私はスマホを片手に、無限に検索をしていました。
「発達 ゆっくり」「1歳 言葉 出ない」「指差し しない」
ヒットする情報を片っ端から読み漁り、希望の言葉を探しては安心し、少しでも“障害”という文字を見つけると心が沈んでいく――
その繰り返しでした。
ちなみにその頃しつこく調べていたのは、「障害 治る」「発達 追いつく」など、発達ゆっくりな子が定型の子に追いついた例があるのかをそれはもう血眼で探していましたね(笑)
SNSには「今日も〇〇できた!」と笑う同じ年の子たち。
比べたくないのに比べてしまって、自己嫌悪におちいる毎日。ほんっとーにつらかった!
そしてある日、検索結果の中に出てきた「自閉症」という言葉。
画面を見たまま、頭が真っ白になりました。「違う、SOUは違うよ」と何度も自分に言い聞かせました。「だってこの条件には当てはまってないし…」と唯一ちがうことにすがりついてました。実際はほとんど自閉症の特徴に当てはまっていたんですけどね!(笑)
あのときの絶望感は、今でも忘れられません。
認めたくなかった私
頭ではわかっていました。
「早めに相談したほうがいい」「専門機関に行こう」
でも、それって長男の障害を認めること。それができなくて…
「うちの子は違う」「きっと成長がゆっくりなだけ」そう思い込みたくて、現実から目をそらしていました。
気分はまるで暗いトンネルの中でひとり泣きながらスマホを見ていたあの頃――
まさにわたしの“検索魔時代”でした。
少しずつ光が見えてきたとき
月日は流れ、専門機関への相談を経て療育に通い始めました。療育施設では、当然ですが専門の先生たちがその子に合わせたオーダーメイドな支援で子どもの発達をサポートしてくれます。
これまで「療育」という言葉すら知らなかったわたしは初めて出会ったこの世界の素晴らしさに感動しすぎてしまいました。
そこで出会ったのは、同じように悩み苦しんでいるお母さん。そして個性が光る子どもたち。子どもたちはみんなそれぞれ困りごとを抱えているけど、みんなそれぞれ本当にかわいいんです。それぞれのペースで成長していく子どもたちを見ながら、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。
同じ悩みを抱えるお母さんとつながったこと、療育現場で悩みを話せる先生の存在。実際に少しずつ成長してく長男。この環境に飛び込んだことで少しずつわたしは長男の障害を受け入れ、泣いてばかりもいられないと前を向くことができるようになったんです。
あの頃の私に伝えたいこと
あのときの私に、そして今、検索を繰り返しているママに伝えたい。
焦らなくて大丈夫。
認めたくない自分も、全部まるごと自分。
受け入れるのに時間がかかっても、それは悪いことじゃありません。(っていうかそれが正常な感覚だと思います)
少しずつでいい。
泣いても、立ち止まっても、
ちゃんとあなたとお子さんには“光の出口”があります。
「大丈夫」って、いまはまだ思えなくてもいい。
でも、きっといつか思える日が来ます!わたしも、わたしの周りのママさんもそうでした!
そのときまで、ゆっくりでいいから――
自分を責めずに、歩いていきましょう!
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